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オープンゼミ:「共有できる価値あるものとは?」

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オープンゼミ第二回。
テーマは、「リアルな場で交換、共有できる価値あるものとは?」

 

【目的】
自分の好きなこと、得意なことについて考える。社会を経験している大人と柔軟な発想を持つ学生が、「好きなこと」をテーマに対等にディスカッションすることで、新たな建築的発想を生み出す。また、自身の好きなものを相手に伝え、共感を引き起こすことは、クリエイターの原点でもある。建築の企画設計している者として、自分自身の価値観を今一度確認するという教育的側面もある。

 

【方法】
学生20名、社会人6名が参加。
4グループに分かれてディスカッションを行う。

1.自分の「好きなこと」、「興味のあること」、「得意なこと」を各一つずつ書き出す。
2.2人1組になる。各項目ごとにインタビューを行い、お互いの詳しい情報を聞き出す。
3.グループ内で、インタビュアー側が内容を発表する。
4.全員の発表終了後、面白いなと思うものを3つに絞り込む。
5.選んだ3つの事柄から、空間化できるものを選び出す。
(実際に空間化できるかどうか、どのようなシステムで運営すればいいのかなどの観点から)

 

【結果】
都会の宙で気軽に楽しむフェス
「宇宙旅行」「歴史」「フェス」を選択し、宇宙旅行とフェスを融合させた。フェスは山や公園など広い空間で行うことが多いが、高層ビルの屋上で行う。会社帰りや学校帰りなどに、お酒を片手に音楽を楽しむ。ビルの下層階には飲食店などがあり、出入りが自由。両隣のビルでも開催することで、別の会場のフェスも違う角度から見て楽しむことができる。

 

動くメイクスタジオ
「美味しいものを見つける」「映画」「メイク」を選択し、メイクから着想。女性は洋服やメイク、髪色で変身したいという願望を持っている。気分によってメイクや服装を変える時もある。その逆の発想で、実は環境によってもメイクは変わるのではないか?気分が乗っていれば、それに合ったメイクをするのも楽しくなるのかもしれない。そしてそれが、動くことができれば、様々な人たちが、気軽にメイクを楽しむことができるのではないか。

 

カメラの集い
「缶を収集」「遊牧民の生活」「カメラ」をピックアップ。カメラを膨らませて考えた。インスタグラムやSNSで気軽に写真を楽しむ人が増え、カメラ人口も増えている。けれど、カメラの機能は以外と難しかったり、折角撮影してもそれを見せるとこがなかったり、道具の情報が少なかったりと悩ましいこともある。そこで、カメラ好きが集い、展覧会や使い方教室、キャリア別コンペ、暗室現像会など、コミュニティーを作ることでお互いの知識を増やしていく。

 

寝ることにこだわった空間
「朝の連続ドラマ」「寝る」「書道」を選択。誰しもが毎日行う営みで、嫌いとは言わない「寝る」ことを選択。寝過ぎるとあまり体に良くないとは言うが、寝ることをプラスに考えたい。ぐっすり寝るためにはどうすればいいか?意見を出し合った結果、みのむしのように吊り下げた寝室の中で眠るのがいいのではと言う意見。そして、「どう起きたいか?」も実は大切なのではと考える。寝起きがスッキリすることは、その日の睡眠を良いと判断できるものになる。

 

【考察】
女子だからこそのアイデアや、好きと言う気持ちがあるからこその面白い発想が出てきた。「好きなこと」は誰しもが持っているもの。だからこそ、意見を押し付けたり、一方的な話になるのではなく、双方向のコミュニケーションができた結果、いい議論が発生したと思われる。
今回のゼミを通じて、「好き」や「楽しむ」は「ワクワク」する何かを生み出す原動力であると同時に、その人の研ぎ澄まされた感覚ではないかとも感じる。その人にしか気づくことができないもの。それを見つける力がそこにはあるのではないか。自分自身が何が好きで、何が得意なのか、それに気づくのはとても重要なことだと感じる。
(考察執筆:島田智弓 株式会社ラ・カーサ所属)

 

 

【協力】
椙山女学園大学 𣘺本雅好研究室

 

 





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